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【木工万力バイスとクラフト用ハンドプレス】 レザークラフト活字の革刻印道具 [活字の刻印道具]

レザークラフトで革への刻印としてメタルスタンプ(活版印刷用活字)を使う場合、
最終的にお勧めな機器は、木工万力とクラフト用ハンドプレスに絞られました。

それでは
最終的にどちらの機器が良いか考えてみましょう。

クラフト用ハンドプレス・・・H
木工万力・・・M

として以下比較してみます。

1)金額

M:3000円台後半~10000円前後
H:15000円~40000円


2)下準備

M:据え付ける場所が必要
H:不要


3)使い方

M:ハンドルを右に回し締め付け、左に回し解放
H:レバーを押し下げるだけ


4)加圧力

M:回転による締め付け力
H:テコの原理による加圧


それでは、それぞれの購入者(使用者)の立場に立ってまとめてみます。


まず、木工万力は10000円以下というお安い金額で購入が出来ますが、
その分、据え付ける場所若しくは据え付け台をご自分でご用意して頂く必要があります。

使い勝手の面からは、ハンドルを何回転も回して締め付け、解放するという面倒さがありますが、
その分、小さな力で、ハンドプレスよりも大きな加圧をかけられます。

逆にハンドプレス使用者の立場に立てば、
金額は万力より高いが、据え付けなどの面倒な手間なく、届いたその日に使えます。
また、作業台の上に置いて使えるという簡便さがあります。

使い勝手の面からも、レバーを押し下げるだけで刻印出来ます。
但し、テコの原理を使うとは言え、手でレバーを押し下げなければならないので、万力よりも力が必要ですし、押し下げる力ではどうしても万力ほどの加圧力は得られません。


如何でしょうか

それぞれ一長一短がありますね。


例えば、お金は無いけど、がっちりと刻印する道具が欲しい
木工万力をネット上最安値で探す。

例えば、腱鞘炎の再発が怖いという方は、
木工万力でゆっくりと締め上げる。

例えば、面倒なことが嫌いという方は、
届いたその日に使えるハンドプレス。
レバーを押すだけなので刻印も楽々。

例えばネットショップで革タグを販売したいという方は、
量産が楽なハンドプレス。


ご自分が置かれた状況や身体能力、考え方に照らしてご選択下さい。












【万力バイスを使う下準備】 レザークラフト活字の革刻印道具  [活字の刻印道具]

レザークラフトの刻印として活字(メタルスタンプ)を用いる場合、
自分は万力バイスを主として使っています。

木工万力 木工バイス

という種類です。

木工万力は、挟む部分に板が取り付けてあり、
何よりも挟む面積が通常の万力よりも大きいというのが利点です。

当然口奥(奥行)も十分確保されていますので、
名刺サイズまでの組版にも対応出来ます。

ちなみに自分のものは、口幅11cm、口奥5cmです。
ホームセンターで6千円弱で購入しました。

ネット上で木工万力は、安いものでは3千円台後半から売っています。

木工万力の場合は、実店舗では置いていないところも多いので、
ネットショップなどで購入されるのも宜しいかと思います。

さて

クラフト用ハンドプレスと異なり、
木工万力の場合は据え付ける場所が必要になります。

据え付ける場合は、工具での使用とは異なり、
口が上下に開閉出来るように縦に設置します。

当方の場合は、ちょうど物置にあった木の椅子の背もたれに、
縦に差し込んで固定しました。

例えば、カラーボックスでは大きいですが、
頑丈な木箱があれば、箱の側板に差し込むことも出来ます。

めぼしい据え付け場所が見当たらない場合は

頑丈な木の板をT字やL字型に組んで、
縦板部分にに差し込んで固定して頂ければ簡単かと思います。

台座用の板は、安定性も考えて、幅30cm、奥行20cmくらいもあれば宜しいかと思います。
縦板は、15cmの高さを確保出来れば大丈夫かと思いますが、
万力の大きさによって決めて下さい。

そうそう

縦板部分は L字アングル という金具で代用出来ます。

というか

底板にL字アングルを取り付けた方が簡単ですね。

ホームセンターに行く場合は、万力もお持ちになって、
実際にL字アングルに取り付けてみてもらえればベストです。

万力の口を目いっぱい開けるサイズで、頑丈なアングルをお求め下さい。

それでは

皆様も工夫して自分だけの刻印機をお作り下さい。


【万力 バイス】 レザークラフト活字の革刻印道具 [活字の刻印道具]

レザークラフトで、ヌメ革の刻印に活字(メタルスタンプ)を用いる場合、
当方ではいろいろと試した結果、

万力(バイス)に落ち着いています。

やはり数段に組んだ組版ブロックでも名刺(カード)サイズくらいまでは、
しっかりと刻印出来るからです。

万力は大抵のホームセンターで販売されておりますので、
お時間に余裕のある方は、実際に足を運んでみて下さい。

その際は、活字をお持ち頂いて実際に万力に挟み、
ハンドルを少し回してみたりして頂ければ、どの万力が扱い易いかも実感出来ます。

万力は、工具類のコーナーに様々な種類やサイズのものが置いてありますので、
事前に下調べをしてから行って下さい。

なぜなら活字の刻印に使えるものは限られているからです。

それでは実際に下調べをしてみましょう。

最初に、

万力 バイス

のワードでネット検索してみて下さい。

ハンドプレス同様、オークションからネットショップまで、
実にさまざまな万力があることが分かります。

(活字)メタルスタンプを刻印することが目的ですので、
工業系の大型のものは必要ありません。

かといって、小さなものですと、十分な加圧力が得られません。

最低、活字と革が挟める以上に口が開くものをお選び頂く必要があります。

万力バイスのいろいろな画像をご覧頂きますと、
共通する特徴が見えてきます。

活字を刻印する上で肝となる、挟み込む部分の形状です。

まず、例えば、口幅15㎝と表記されていた場合、
挟む部分の幅が15cmあるということです。

活字を刻印することで置き換えますと、
12~13cmくらいまでの長さに組んだ字列が刻印可能です。

この口幅は10cm以上あれば活字の刻印に使えますし、
大抵の万力はこの条件を満たします。

問題は、口深、つまり活字を挟む接地面の奥行です。
口深1cmほどの、奥行きがあまり無いものが多いのです。

例えば、活字を置いて挟む部分が
1.5cm×8cmの万力だったとします。

この縮尺の長方形を紙に書いてみて下さい。

実際はこの細長い長方形の中に革と活字を置いて挟むことになります。

ワンポイントモチーフや単語、ちょっとした短い文を刻印するのにはこれで十分ですが、
2~3段に文字を組んだり、罫線やボーダーをからませて刻印するのには、奥行きが足りません。

上を踏まえて

木工バイス 木工万力

と検索してみて下さい。

先に検索した時とは異なった種類があるのがお分かりでしょうか。

正解は

挟む部分に木の板が貼ってあるタイプです。

如何でしょうか。

口深(奥行)が十分ありますね。


木工万力は、ホームセンターに置いてない所が多いですし、
置いてあったとしても高いものしか無かったりします。

ネット上ですと金額も安いものですと、3000円台後半からございます。

この【安さ】と【しっかりした刻印が出来る】点が、

万力をお勧めする理由です。

ちなみに、全く同じものが、ホームセンターより安く売っている(出品されている)ことが多いですので、ホームセンターで下見をした上でネット購入するのも賢いお買い物です。



それでは、次回は実際に木工万力を使う上での注意点を説明させて頂きます。

【万力 バイスとハンドプレス】 レザークラフト活字の革刻印道具  [活字の刻印道具]

レザークラフトで、ヌメ革の刻印に活字(メタルスタンプ)を用いる場合、
当て板や敷板の付いたクラフト用ハンドプレスをお求め頂くのが1方法です。

先の記事で紹介した、クラフト用ハンドプレスの場合、
当て板などの付属品を付けても1万5千円以下でお求め頂けます。

1トンの重量があるハンドプレスがこの金額で入手出来るのは、
正直かなりお安いと思います。

活字の刻印道具として使うのには、この1トンタイプまたは
予算が許せば2トンタイプをお求め下さい。

それでは、もっとお安くかつ加圧力のあるプレス機器は無いものでしょうか。

というか1万円超えはちょっと厳しい・・・・

という諸兄には、

万力バイス

がお勧めです。

まずは、

万力 バイス

というワードでネット検索してみて下さい。

通販サイトやオークションでの検索結果など、
画像を含めさまざまなバイスをご覧頂けることと思います。

ご覧頂いてお分かりの通り、
万力バイスはハンドルをくるくる回す力で、対象物を締め上げます。

ハンドプレスが、レバーを押し下げることにより、
テコの原理を使って加圧するのに対し、

万力バイスは、ハンドルを回転させて大きなネジを回す力で加圧していきます。

回転力によりゆっくりと加圧していくため、
ハンドプレスより小さな力で、ハンドプレスより大きな力を生み出せます。

力に自信の無い方や女性の方などは、
実は万力バイスの方が綺麗に刻印を入れられます。

まあ、SPECIAL THANKS! や Especially for You など、
短列の単語や短い文章であれば違いはさほどありませんが、

2段、3段に文字組みしたり、文章の回りにフレームを回しロゴ化した
組版ブロックなどは、ハンドプレスでレバーを押し込んだ力では、
しっかりした刻印が入らない場合も多いです。

ただ、使い勝手の面では、
いちいちハンドルをくるくる回していかなければならない万力バイスより、
レバーをぎゅっと押し込んで刻印が出来るハンドプレスの方が便利です。

力に自信のある方や、革タグなど量産したいという方は、
クラフト用ハンドプレスの方が宜しいかと思います。

長くなってしまいましたので、
活字刻印向きの万力バイスの選び方につきましては
次の記事にて説明させて頂きます。



【ハンドプレス】 レザークラフト活字の革刻印道具  [活字の刻印道具]

レザークラフトで、ヌメ革の刻印に活字を用いる場合、
ハンドプレス、または万力バイスを使うのが一般的です。

まずは

ハンドプレス

というワードで検索してみて下さい。

通販サイトからオークションまで、実にいろいろな情報が引っ掛かります。

日本で最大のオークションサイトでは

オークション > ホビー、カルチャー > ハンドクラフト、手工芸 > レザークラフト > 道具

といった階層に出品されています。

実物の画像をご覧頂きましたら、以下読み進めて下さい。

まず、ハンドプレスは、hand(手)+press(圧力)、
つまり手の力で加圧する機器です。

具体的には、レバーを上からぎゅっと押し込むことで圧をかけますが、
レバーの長さの分だけテコの原理が働くため大きな加圧力を得ることが出来ます。

レザークラフトでは、留め金具として使われるカシメやハトメ、ホックなどの取付けに
使うのが一般的です。

つまり、打ち棒やペンチ等を使って行う「潰し」の作業を、
より簡単に行うための道具になります。

本来こうした使い方をするものを活字を革にプレスするために転用するためには、
圧着部分に金属板などの当て板を差し込む必要が出てきます。

また、プレス部の隙間も狭いため、活字と革を十分に挟むスペースが無いものも多いのです。

ちなみに、日本最大オークションサイトでは、最近の活字ブームにあやかって

オークション > ホビー、カルチャー > ハンドクラフト、手工芸 > レザークラフト > 道具

のジャンルで、活字も使えるように当て板を付けたハンドプレスも出品されていますので、
お時間がございましたらお探しになってみて下さい。


出来ましたらハトメ用のハンドプレスではなく、
型抜き用のものをお求め頂くのがベストです。


個人的には、クラフト用ハンドプレスが一番手頃かと思います。

クラフト用ハンドプレス

というワードで検索してみて下さい。

1トン~3トンのタイプが安定感があり宜しいかと思います。。

当て板と敷き板も別に買えるものですと、活字を刻印するのにはベストです。

重量があり、型抜きにも使えますし加圧力も十分です。


ホームセンターやネットショップなどいろいろとお探しになってみて下さい!


クラフト用ハンドプレス ブログ


というワードで検索をかけてみれば、
実際にハンドプレスを使っている様子などもご覧頂けると思います。



【Cクランプ】 レザークラフト活字の革刻印道具 [活字の刻印道具]

レザークラフトでヌメ革への刻印として活字(メタルスタンプ)を使う場合
一番簡単なのは、そのまま手で押したり、ダブルクリップなどを使う方法です。

しかしその方法では
【しっかりとした押し】
の入った刻印は望めません。

そこで活字の刻印に使える道具を探してみる必要があります。

まずお安く入手出来るのがCクランプです。

まずは

Cクランプ 販売

と検索してみて下さい。

たくさん画像や販売サイトが見つかります。


確認して頂けましたら、以下読み進んで下さい。



まず、Cクランプは100円ショップでも普通に売っておりますが、
小型のものしか売っておりません。

どんな風に使うのか試しに買ってみるのも良いかもしれませんが、
出来ましたらお近くのホームセンターに行ってみることをお勧めします。

実物をご覧頂けますと、どんな風に使うのか、
どのような種類やサイズがあるのかがお分かり頂けます。

購入する際には、出来るだけ大きなものをお求め下さい。
大きければ大きいほど加圧力が増します。

ただし、大型のものはそれなりの重量がございますので、
特に女性の方は、中間サイズくらいでも宜しいかと思います。

使い方は簡単です。

1.ヌメ革を湿らせます。
2.革の上に活字の字面が下になるように乗せます。
3.片手でCクランプを持ち、片手でハンドルを回して締め上げます。

たったこれだけです。

ハンドルを回転させて徐々に締め上げる形ですので、
かなりの圧がかけられますので、完全に刻印することが出来ます。

特に手押しやクリップ押しをお試し頂いていた方は
加圧力の違いに驚かれることと思います。

注意点としましては

・必ず垂直に活字が押せるように微調整しながらゆっくりと加圧していって下さい。
※斜めに押してしまいますと活字の折れや刻印ムラ、角付きの原因となります。

・革を直接テーブルなどに置くとテーブルが凹んでしまう場合がございますので、
カッティングマットやMDF板などの上で締めるようにして下さい。
※カッティングマットやMDFは100円ショップで購入出来ます。

・Cクランプの締め付けで活字やテーブルに接する部分には当て木をして頂けますと、
活字やテーブルのダメージが防げます。

・水平方向から字面と革との接地面を覗き込みながらゆっくりと締めて下さい。
活字は概ね彫りが浅いですのでベースの角が革に付く寸前で止めて下さい。

さて

実際に刻印してみるとお分かりの通り、
Cクランプは活字に接する面積がとても小さいものです。

中型のクランプで1cmほど、大型でも2cmあるかないかです。

そのためワンポイントのモチーフやイニシャル、ちょっとした単語くらいしか押せません。


活字が革に食い込む感覚を肌で味わったら、
プレス機器探しを始めて下さい。


ハンドプレスや万力バイスを使えば、
ある程度の短い文章やロゴ組みをプレス出来ます。


それでは


次回は本格的な刻印機器を選んでいきます。



【クリップ等を使った手押し】 レザークラフト活字の革刻印  [活字の刻印道具]

ヌメ革への刻印に活字(メタルスタンプ)を使う場合、
そのまま手押しすれば、小さな活字が指に食い込み痛くて辛抱堪りません。

そのため、革にメタルスタンプが十分加圧されず、
自ずとうっすらとした浅い仕上がりになってしまいます。

ワンポイントを入れる場合など、
加圧系機器を使うのが面倒な場合、

例えばクリップに挟んで押すという方法もございます。

ここで使うのはダブルクリップ(バインダークリップ)
という種類になります。

ネット検索して頂けますと、
文房具の通販サイトなどたくさんヒットします。

100円ショップでも普通に売っています。

ダブルクリップは、数センチの幅がありますので、
例えば簡単な単語を組んでテープで固定した活字を挟むことも可能です。

活字を挟んだ後に、取ってを外してしまえば、
超簡単な活字ホルダーの出来上がりです。

これなら、両手の親指で上から加圧することが出来ますし、
指も痛くなりませんので、指でそのまま活字を押す場合の数倍の圧がかけられます。

線の細い書体であれば、クリップ押しでも、
十分刻印出来ます。

そうだ

クリップ以外にも使えそうなものが無いか家探ししてみましょう。

消しゴムがありました。ちょうど固いタイプです。

L型刃先の彫刻刀をぐさりと刺します。

角度を変えてまたぐさり。

深さ1.5cmの四角の穴が彫れました。

活字がフィットするように小さめの穴を開けましたので
ギュっと押し込み、完成です。

なんかハンコというかシャチハタみたいになりましたが、
使用感としては、指の痛さは軽減されました。

が、片手の指で押すような形になったため、
あまり圧はかけられないが、活字をそのまま押すよりはましと言ったところでしょうか。



おゆまるがありました。

※おゆまる・・・熱いお湯に入れることで柔らかくなり、自由に形を変えられるプラスチック粘         土。よく樹脂粘土などの型取りなどに使われる。100円ショップでも入手可         能。

これならちょっとしたスタンパーのように成型出来そうですね。

お試し下さい。


身の回りにも、活字をスポッとはめられたり、ちょっとした加工でホルダー様に作れる素材があるかと思いますので、創意工夫してみて下さい。

ちなみに、面倒臭がりな私は、指サックを2枚重ねに親指にはめて、
思いっきり活字を押してみました。

・・・・・・

死ぬほど痛かったです。

ご注意下さい。

【まずは手で押してみよう】 レザークラフト活字の革刻印  [活字の刻印道具]

ヌメ革への刻印に活字(メタルスタンプ)を使う場合、
レザークラフト用の刻印棒とは異なり、ゴムハンマーや木槌による打刻は出来ません。

なぜに打刻が出来ないのかは前回の記事をご覧下さい。

活字が柔らかい金属であることの他に、
打刻が出来ないもう一つの理由があります。

活字を見れば一目瞭然ですが、
活字は刻印棒と異なり、非常に短いのです。

長さは全て2.3cmです。

まあ、ハンマーで打ち込めないというわけではありませんが、
この長さですと、指を打ってしまう可能性大です。

というか

窮屈に打ち込むことになりますので、
安定した打刻も望めません。

やはり、なにかしらの加圧機器が必要になってきます。

具体的には、

Cクランプ、ハンドプレス、万力(バイス)、エキセンプレス、活字ホルダー

などです。

上記のワードをネット検索すれば、
通販サイトなどで機器の画像や金額、使い方などがヒットしますので、
一通り調べてみて下さい。

これらは、全て革に活字をプレスするのに使える道具たちです。

とは言いましても、
初めて活字をお使いになる方にはイメージが湧かないかと思います。

そこで

初めて活字を手にされた場合は、
指で押してみて、実際に革に活字が食い込む感覚を実感してみても宜しいかと思います。

革に食い込む感覚がある程度理解出来れば、
何も知らずに機器を選ぶよりも、この機器は大丈夫そうだな
という判断力も働くかと思いますので。

さて、手押しをする場合は、6~8ptの小さな活字ですと、
折れてしまう可能性もございますし、

なによりも指が痛くてたまりません。

出来れば14pt以上、中型サイズ以上のサイズで、かつ、線の細い書体をお選び下さい。

濡らした布などで湿らせたヌメ革に、垂直にぎゅーーと押してください。

押すときは水平方向から覗き込み、
ベースの角が革に付かないように注意して下さい。

え、全然刻印出来ないですか。

革がオイル処理されていませんか。

革に水が染み込まない場合は、活字は使えませんので、
オイル処理や仕上げ処理されていない

ヌメ革やタンローなどをお使い下さい。

今度はうまく刻印出来たようですね。

そうなんです

結構な力が必要なんです。

指は白くなって凹んじゃいました。

ということで

手押しは実験程度にお試し下さい。

でも、

革に刻印が出来た瞬間はたまらないですよね。


次回は、お金をかけないで

手押し補助具を作ってみます。










【メタルスタンプの打刻は厳禁です!】 レザークラフト活字の革刻印 [活字の刻印道具]

ヌメ革への刻印に活字(メタルスタンプ)を使う場合、
レザークラフト用の刻印棒とは異なり、ゴムハンマーや木槌による打刻は出来ません。

もともとが、活版印刷用のスタンプである活字は、
鉛を中心とした柔らかい金属だからです。

なぜに柔らかいかというと、
とにかく小さく繊細な柄を再現しなければならないからです。

今でこそオフセット印刷など、
活字を用いない印刷方法ですが

かつての新聞印刷などは、活字を組んで紙面を作っていたのです。

紙面の虫眼鏡を使わなければ読めないような細かい文字も、
装飾ラインに使われていた細微な柄も、
全て活字で作り出されていました。

そんな細かい文字や柄を、線先のハネまで忠実に再現させるためには、
鋳型の細部まで溶かした金属を流し込む必要がありました。

鉛・アンチモン・錫という金属を調合した合金は、
柔らかいからこそ鋳型の先端まで流し込むことが出来たのです。

当然、インクを付けて紙にスタンプ出来れば良いだけの耐久性があれば
事が足りますので、鉛の活字は、そうした要請に答える形で造られたのです。

余談が長くなりましたが、

そんな柔らかい活字は、
革にギュっと押し込んで使うことなど想定されておりません。

革に食い込ませる加圧力は、紙にポンと押す圧よりも
大きな力を必要とします。

例えば活字単体を紙にスタンプするのであれば、
手押しでもいけますが、

革に刻印するとなると、手押しでは、うっすらとしか刻印出来ません。

革の弾力に跳ね返されてしまいます。

それでは、

レザークラフト用の刻印棒のように、
ゴムハンマーで打ち込んでみたらどうでしょうか。

そう

細身のアルファべットやモチーフなどは、
字面が一瞬で潰れてしまうのです。

潰れてしまわない場合でも、
角が丸まってしまったり、なにかしらのダメージが残ります。

そういったわけで

活字を刻印する場合は、
革にゆっくりと圧を加えていく

何かしらの道具が必要になってきます。

次回からは

お安く簡単に刻印出来る方法から

順を追って紹介していきたいと思います。






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