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【活字の刻印が出来る革選び】 レザークラフト活字刻印用の革選び  [活字刻印用の革選び]

レザークラフトに活字(メタルスタンプ)を使う場合、
活字が柔らかい金属であるがゆえに、刻印が出来る革は限られます。

革には実にさまざまな種類がございますが、
まず、獣皮、すなわちまだ【皮】の状態のものを
すいてなめして整えられたのが【革】となります。

この革にオイルコートをしたり、顔料を多く用いてなめしたカラー系の革は、
活版印刷用の活字では刻印が出来ません。

万力やハンドプレスでプレスをしても、
跳ね返されてしまいます。

オイル処理などがされていない

【ヌメ革】

が、基本的に活字で刻印できる種類となります。

また、水分を含んだ【タンロー】という種類も使えます。

そうは言っても、
レザークラフトを始めたばかりの方は、
見た目では判断がつかないかと思います。

オイル処理されていたり、顔料でがっちりとなめしてある革かどうかの判断は、
実は意外と簡単です。

水分で濡らした場合に、革表面にすぅっ~と滑らかに水が染み込むか否か。

濡らした瞬間に水が染み込み、革の表面の色が変われば即OKです。

オイル処理されたものは水が染み込まず、
革の表面に水滴が付いたままとなります。

当然革の色は全く変わりません。

また、水が染み込むとしても、時間をかけなければ染み込まなかったり、
染み込む箇所と染み込みにくい箇所がまだらにある場合は、
活字には使わない方が宜しいかと思います。

そうした革は、刻印した場合、水がしっかりと染み込むヌメ革よりも、
刻印の入りが浅くなります。

さて、実際に購入される場合、

実店舗で購入する場合は、ショップの方に聞くことが出来ますし、
実際に活字をお持ちになって頂ければ、大抵端切れなどで試してくれます。

最近では、ネットオークションや、
ネットショップなどで入手するケースが増えております。

ネット購入する場合は試すことも出来ませんので、
画像と説明文で判断するしかありません。

この場合も、やはり、
購入前に質問して頂くのが一番かと思います。

ご確認頂く場合には、
刻印棒ではなく、あくまで活字をプレスして刻印する旨
きっちりとご確認下さい。

画像だけで判断すると、
例えば、光沢があるからオイル系だろうという判断で、
みすみす刻印出来る革を見逃してしまう場合もございます。

光沢があっても水が染み込み、活字の刻印向きなヌメ革もございます。

逆に、光の反射が無く、しっとりと滑らかな表面画像につられ、
いざ購入してみると、がっちりと顔料でなめされていて、
活字が刻印出来なかったという実例もございます。

自分はこれで何回も失敗しております。

というか、活字が刻印出来ない革であふれています。

先人の失敗を糧に、
最適な革をお選び下さい。

尚、判断に迷った革がございましたらご連絡下さい。

何らかのアドバイスをさせて頂きますので。


【活字は革を選びます】 レザークラフト活字刻印用の革選び  [活字刻印用の革選び]

レザークラフトに活字(メタルスタンプ)を使う場合、
活字・刻印機器・革の3つが必要になります。

今回は活字の刻印に使える革を選んでみます。

まず、活字で革に刻印を行おうとした場合、
入り口の段階でつまずくのが、この革選びです。

正直、活字を革への刻印として使う事自体が邪道で、
まだまだ認知度が低いのが現状です。

軟質金属である活字を刻印するには、ハンマーによる打刻ではなく
プレスをかける必要がございます。

木工万力バイスやクラフト用ハンドプレスなどは、ある程度の金額がしますし、
使用手間や、また場所もとります。

どう選んだらよいものか、そしてどうプレスしたら良いか
考えただけでげんなりし、一歩を踏み込めない方も多いのではないでしょうか。

革へのプレス方法はコツさえつかめば、難しい事はありません。
こちらは、順次説明していきたいと思います。

さて



活字は革を選びますが、

革は種類が多いため、どれが活字に使えるのか?

ハンドメイドの諸ジャンルの中でも、すっと入り難く、
入り口の段階であきらめてしまう人が多いのは
この分かり難さも要因のひとつだと思います。

活字は元々活版印刷専用に作られたものです。

すなわち
対象とされるものは紙なのです。

レザークラフトの刻印として使われるようになったのは
せいぜいここ数年のこと。

活字は軟質の金属で出来ています。
鉛・錫・アンチモンの合金です。

それでは
なぜに活字は柔らかい組成なのでしょうか?

紙に文章を印刷するのが目的の活字。
当然、とても小さな文字で文章を印刷することも茶飯事です。

ベースが6pt(字面2mm程度)の活字では、
ベース上の文字は1mm以下なんてこともざらです。

しかもそんなちびこい活字にも、ハネやセリフなど
繊細な線先を要求されます。

そのため活字を作る鋳型もまた非常に小さいものとなります。

ここに溶かした金属を流し込むわけですが

毛細血管のような線先までしっかりと流し込むことが出来、
そして冷やして固まったときにも変化が起こりにくい

そうした要素を考え金属比を調合しているのです。

そんな柔らかい活字はゴムハンマーで叩いたとしても

強くたたけば

底面が潰れたり、折れないまでも曲がったり
字面の文字に至っては、一発で欠けたり潰れたりする場合もあります。

しかも1文字単位の打刻では、

文字列は必ず曲がってしまいます。

刻印の深さもまちまちになります。

ワンポイントモチーフを刻印する場合は
加減を考えての打刻でも宜しいでしょうが、

やはり、文字列を刻印する場合はプレス式がベストだと思います。



革の説明のはずが、いつの間にか活字の説明に・・・・

しかも前に書いた内容のような・・・

内容が脱線してきましたので
次の記事で仕切り直します。

今回の記事は
活字の豆知識の復習ということで頭の片隅にしまっておいて下さい。

それでは

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